kintoneで製造業の工場日報が効率化する理由|作り方と事例も紹介
製造現場では日々の工場日報が、生産状況や作業実績を把握する重要な情報源です。一方、記入や集計に手間がかかり、効率面に課題があるケースも少なくありません。紙やExcelによる日報は、転記作業や情報共有に時間を取られ、現場改善に活かしきれないものです。
kintoneを使えば、製造現場の実態に合わせた工場日報を効率的に作成でき、入力から集計、活用までを一連の流れで管理しやすくなります。ただし、作り方を誤ると定着せず、期待した効果が得られない点には注意が必要です。
新明和ソフトテクノロジの伴走支援サービスは、製造業の業務特性を踏まえながら、kintoneを活用した日報運用の設計から定着までを支援しています。こちらでは、kintoneで製造現場の工場日報を効率化できる理由や具体的な作り方、実際の事例を解説します。
目次
1. 製造現場の工場日報をkintoneで効率的に作れる理由

工場日報は、現場の状況を正確に把握するために欠かせない一方、運用方法によっては大きな負担になります。ここでは、kintoneを使うことで日報作成が効率化する理由を3つ紹介します。
- 現場に合った入力フォームを柔軟に作れる
- 日報入力・集計を一元化できる
- 入力と同時にデータ活用までつなげられる
1.1 現場に合った入力フォームを柔軟に作れる
製造現場では、工程や設備、作業内容によって日報に記録すべき情報が異なります。kintoneであれば、業務内容に合わせて入力項目を自由に設計し、現場ごとに無理のない日報フォームを作成可能です。
紙やExcelのように様式を統一する必要がなく、選択式や数値入力を中心に構成できるため、入力ミスや記入漏れが起こりにくくなります。作業者は必要な項目だけを入力すればよく、日報作成にかかる時間を短縮しやすくなります。
1.2 日報入力・集計を一元化できる
日報業務が煩雑になる原因の1つに、入力と集計が分断されている点があります。kintoneでは、入力された日報データがそのまま蓄積されるため、別途集計作業を行う必要がありません。
現場で入力された情報は即座に一覧化され、管理者は進捗や実績をまとめて確認できます。転記やファイル統合作業が不要になることで、管理側の負担も軽減されるでしょう。このように、入力から集計までが1つの仕組みで完結される点が、日報業務の効率化に直結します。
1.3 入力と同時にデータ活用までつなげられる
日報は作成すること自体が目的ではなく、改善や判断に活かしてこそ意味を持ちます。kintoneでは、入力された日報データが自動で集計・可視化されるため、分析用の資料を別途作成する必要がありません。稼働状況や作業実績をグラフで確認でき、現場の変化にも気づきやすくなります。日報を活用したPDCAを、日常業務の延長で進めやすくなる点も特長です。
新明和ソフトテクノロジの伴走支援サービスは、製造現場の業務を理解したうえで、日報を活かす仕組みづくりまで支援しています。kintone活用を現場に定着させたい製造業の方は、まずはサービス詳細をご覧ください。
2. 製造現場の工場日報の作り方

kintoneで工場日報を作成する際は、いきなりアプリを作るのではなく、段階的に進めることが重要です。ここでは、製造現場で無理なく定着させるための基本的な作り方を3つの手順で説明します。
- 業務調査|工場日報で管理すべき項目を整理する
- 要件整理|実現可否を整理し適用できるプラグインを調査する
- アプリ構築・プラグイン設定|アプリを設計し構築する
2.1 業務調査|工場日報で管理すべき項目を整理する
kintoneで日報作成を進めるには、まず現場で何を把握したいのかを明確にすることが求められます。生産数や作業時間、不良内容など、目的に応じて必要な情報が異なるためです。
現場担当者へのヒアリングを通じて、実際に使われている帳票や記録内容を洗い出すと、管理すべき項目が見えやすくなります。情報を詰め込みすぎると入力負担が増えるため、日報として欠かせない項目に絞るよう心がけてください。この整理が、後の工程の設計精度を左右します。
2.2 要件整理|実現可否を整理し適用できるプラグインを調査する
管理項目が固まったら、kintoneでどこまで実現可能かを整理します。標準機能で対応できる範囲と、プラグインが必要な機能を切り分ける工程です。たとえば、入力制御や自動計算、帳票出力などは、プラグインを活用することで運用が大きく改善されます。
ただし、機能を追加しすぎると運用が複雑になるため、業務効果と運用負荷のバランスを見極める視点が欠かせません。
2.3 アプリ構築・プラグイン設定|アプリを設計し構築する
要件の整理が終わったら、入力画面や一覧表示、集計方法を設計し、アプリを構築します。現場で使う画面は、誰でも直感的に操作できるインターフェースにすることが大切です。試験的に運用しながら、入力しにくい項目や不要な項目を調整することで、実用性を高められます。
新明和ソフトテクノロジの伴走支援サービスは、製造現場の業務理解を基に、設計から改善まで並走し、日報アプリの定着を支援しています。まずは、製造現場向けのkintone支援メニューをご覧ください。
3. 製造現場の工場日報をkintoneで作成している事例
kintoneを活用した工場日報の作成は、現場の見える化や管理業務の効率化にもつながります。ここでは、実際に製造現場で成果を上げている2社の事例を紹介します。
- kintoneで稼働状況の見える化に成功|有限会社野澤鉄工様
- kintoneにデータを集約し生産管理を実現|有限会社相馬シャーリング様
3.1 kintoneで稼働状況の見える化に成功|有限会社野澤鉄工様
現場の稼働状況が把握しにくく、進捗確認に時間がかかっていた点が課題でした。kintoneを導入し、設備ごとの稼働情報や作業内容を日報として入力する仕組みを整えたことで、状況をリアルタイムで確認できています。
日報データが自動で集約されるため、管理者は現場を回らずとも稼働状況を把握可能です。結果として、確認作業にかかる時間が減り、現場とのコミュニケーションも円滑になりました。
成果
- 設備ごとの稼働状況を日単位で把握でき、判断スピードが向上
- 日報確認のための現場往復が減り、管理工数を削減
- 情報共有が進み、現場と管理側の認識のズレが解消
3.2 kintoneにデータを集約し設備保全の判断に活用|有限会社相馬シャーリング様
夜間の無人運転が多い同社では、設備トラブルの把握が遅れやすく、停止原因の特定に時間がかかる点が課題でした。そこでkintoneと工場の見える化システム「Nazca Neo Linka」を連携し、加工機から取得できるアラーム情報や停止履歴を蓄積・確認できる仕組みを構築しています。
どのアラームが、いつ、どの程度発生し、結果としてどれほど設備が停止していたのかを画面上で目視し、日々の運転状況を把握しやすくなりました。画面で状況を確認することで、現場の負担を抑えています。
成果
- アラーム発生状況と設備停止時間を把握でき、設備状態を見える化
- 夜間無人運転時のトラブル傾向を日ごとに確認しやすい環境を構築
- 保全作業時に根拠ある情報を共有でき、メンテナンス対応がスムーズに
4. 製造現場の日報作成なら新明和ソフトテクノロジのkintone伴走支援サービス
製造現場における日報は、生産状況や作業実績を把握するために欠かせない情報源です。しかし、運用方法によっては入力や集計が負担となり、十分に活かせないケースも見られます。kintoneを取り入れれば、製造現場の実態に合わせた日報を作成でき、入力・集計・データ活用までを1つの流れで管理しやすくなります。
一方で、日報の作り方や設計を誤ると、入力負荷が増えたり、現場に定着しなかったりする可能性もあるため注意が必要です。
新明和ソフトテクノロジのkintone伴走支援サービスは、製造現場の業務内容をノウハウに基づいて整理したうえで、日報設計から運用改善までを継続的に支援します。単に仕組みを構築するだけでなく、日報を業務改善に活かせる状態を目指して並走する点が特長です。
製造業でkintoneを使った日報運用を検討している場合や、すでに導入しているものの活用に課題を感じている場合は、専門的な伴走支援を取り入れることで次の改善策が見えてきます。日報を負担の大きい業務で終わらせず、現場と経営の判断に活かすために、新明和ソフトテクノロジのkintone伴走支援サービスを、ぜひご活用ください。
【Q&A】kintoneで製造日報を効率よく作成することに関する解説
Q1.製造現場の工場日報は、なぜkintoneを使うと効率化できるのですか。
A.kintoneを使うことで、現場に合わせた入力フォームを作成でき、日報入力と集計が一元化されます。入力した情報がそのままデータとして蓄積され、集計や可視化まで自動で行えるため、日報作成にかかる手間を減らし、効率的な運用につなげやすくなります。
Q2.kintoneで工場日報を作る際は、どのような手順で進めればよいですか。
A.まず業務調査を行い、工場日報で管理すべき項目を整理します。その後、kintoneでの実現可否を確認し、必要に応じてプラグインを検討します。最後にアプリを構築し、試験運用を通じて現場に合う形へ調整しましょう。
Q3.kintoneで工場日報を作成すると、どのような成果が期待できますか。
A.日報を通じて稼働状況や生産進捗を把握しやすくなり、管理業務が効率化されることが期待されます。情報が集約されることで、現場と管理側の認識をそろえやすくなり、改善や判断に活かしやすくなります。




