kintoneで複数拠点の製造現場を一元管理する方法|課題と効果も解説
複数の地域で工場を運営している製造業では、拠点ごとに情報の管理方法が異なり、状況を把握しにくいという課題を抱えることがあります。とくに設備の稼働状況や生産進捗をリアルタイムに確認したい方は、拠点をまたいでどう情報を一元化すればよいのか悩むこともあるでしょう。kintoneを活用すれば、複数拠点の製造現場の情報を1つの画面で一元管理でき、拠点間の報告や共有にかかる手間を減らせます。
こちらでは、複数拠点の管理で生じやすい課題とkintoneで一元管理する具体的な方法、導入によって得られる効果までをまとめてお伝えします。複数拠点の製造現場をkintoneで効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 製造業が複数拠点の管理で抱えやすい課題

複数の拠点で工場を運営していると、拠点ごとの運用の違いから、管理が難しいと感じることもあるのではないでしょうか。ここでは、製造業が複数拠点の管理で抱えやすい課題を3つ説明します。
1.1 拠点ごとに情報の管理方法・フォーマットがばらつく
拠点ごとに使用しているExcelシートや紙の帳票が異なると、項目の並びや集計方法に差が生じやすいものです。本社側が複数拠点の状況をまとめて把握しようとしても、フォーマットを整えるだけでかなりの時間を要することもあります。
さらに、拠点によって入力ルールの理解度にも差があるため、同じ項目でも記入内容にばらつきが出ることがあります。こうした状態が続くと、拠点間の比較や経営判断のスピードが落ちてしまいかねません。
1.2 設備の稼働状況をリアルタイムに把握できない
拠点ごとに設備の管理方法が異なると、本社から各拠点の稼働状況をリアルタイムに把握することが難しくなります。多くの工場では、稼働状況を担当者が目視で確認し、あとから報告書へまとめる運用をしているのではないでしょうか。
このような運用では、トラブルが発生してから報告を受けるまでにタイムラグが生じやすくなります。結果として対応が後手に回り、ライン停止などの損失が拡大してしまう場合もあります。
1.3 拠点間の報告・情報共有に時間がかかる
拠点が複数あると、電話やメール、口頭でのやり取りだけでは最新の状況を把握しにくくなります。各拠点の担当者に直接確認しないと進捗がわからない状態では、報告のたびに時間がかかってしまいます。また、報告内容が複数の手段に分散していると、あとから経緯を振り返るのも難しいでしょう。
新明和ソフトテクノロジは、製造業のkintone活用に関するノウハウを数多く発信しています。拠点間の報告にかかる時間を短縮したい方は、kintoneによる工場日報の効率化方法の記事もご一読ください。
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2. kintoneで複数拠点の製造現場を一元管理する方法

拠点をまたいで情報を一元化できる仕組みを整えれば、複数拠点の管理にまつわる悩みは大きく減らせます。ここでは、kintoneで複数拠点の製造現場を一元管理する具体的な方法を、3つの観点から取り上げます。
2.1 拠点共通のアプリを設計し情報を統一する
拠点ごとに異なっている入力項目やフォーマットは、まず共通のアプリとして1つに集約することから着手します。入力項目をそろえれば、拠点間の数値や進捗を同じ基準で比較しやすくなり、本社側の集計作業も軽くなるはずです。
ただし、すべての拠点に同じ運用を求めると、現場の実情と合わず定着しにくくなる場合もあります。拠点ごとの設備や人員体制の違いを踏まえながら、項目の追加や表示の調整に対応できる設計を心がけましょう。
2.2 権限設定で拠点ごとのアクセス範囲を管理する
kintoneでは、利用者ごとにアプリの閲覧・編集範囲を細かく設定できます。拠点の担当者には自拠点のデータのみを表示し、本社の管理者には全拠点のデータをまとめて見られる権限を与える、といった分け方が可能です。
権限を適切に分けておくことで、誤操作によるデータの上書きや、関係のない拠点情報へのアクセスを防ぎやすくなります。役職や部門に応じた権限設計をあらかじめ決めておくと、拠点が増えた場合にも運用をスムーズに広げられるでしょう。
2.3 リアルタイムで設備の稼働データを集約する
アプリ上での情報共有に加えて、設備そのものの稼働データもリアルタイムに集約すれば、拠点管理の精度はさらに高まります。たとえば、工作機械の信号灯などから稼働状況を自動で取得し、kintoneに蓄積する仕組みを構築することで、各拠点の稼働状況を1つの画面で確認可能です。手作業による入力や集計を介さないため、報告の遅れやデータの抜け漏れも起きにくくなるでしょう。
新明和ソフトテクノロジは、メーカーや年式を問わず工作機械の稼働データを収集できるIoTシステム「Nazca Neo Linka」を提供しています。複数拠点の設備稼働状況をリアルタイムに把握したい方は、Nazca Neo Linkaのサービス詳細をご覧ください。
3. kintoneで複数拠点を一元管理することで得られる効果
拠点をまたいだ管理体制を整えると、現場と経営の双方にメリットが生まれます。ここでは、kintoneによる一元管理で得られる効果を3つ見ていきます。
3.1 稼働状況をリアルタイムに可視化できる
工作機械や生産設備の稼働状況をkintone上に集約すると、各拠点の状態を画面上でリアルタイムに把握できます。非常停止などの異常が発生した際も、現場からの連絡を待たずに早期に気づけるでしょう。稼働率や生産進捗が数値として可視化されるため、感覚的な判断に頼らずに管理しやすくなります。
新明和ソフトテクノロジは、実際に稼働状況の見える化に取り組んだ製造業の事例を紹介しています。複数拠点での稼働監視を検討している方は、稼働率向上につながった具体的な事例をご覧ください。
3.2 拠点間の二重入力や報告の手間を減らせる
拠点ごとに別々の帳票やExcelへ入力していた情報をkintoneに一元化すると、同じ内容を複数のシステムへ入力し直す手間がなくなります。入力されたデータはそのまま蓄積され活用できるため、報告用に資料を作り直す作業も発生しにくくなるはずです。
これまで定例会議のために資料をまとめていた時間も減り、現場の担当者が本来の業務に集中しやすくなります。二重入力や報告作業の負担が軽くなる効果は、拠点が増えるほど実感しやすいでしょう。
3.3 経営層が拠点をまたいで状況を把握できる
kintoneでは、拠点ごとに蓄積された稼働データや進捗データを一覧でまとめて確認できます。経営層は現場へ足を運んだり、担当者からの報告を待ったりせずに、必要なタイミングで状況をつかめるでしょう。
拠点ごとの数値を比較しながら経営判断を進められるため、対応の判断スピードも高まっていきます。複数拠点の状況をまとめて見渡せる環境は、今後の拠点展開や設備投資を検討する際の材料としても有効です。
4. 複数拠点の製造現場をkintoneで管理するなら新明和ソフトテクノロジ
複数拠点の製造現場では、情報の管理方法や設備の稼働状況にばらつきが生じやすく、本社が状況を把握しにくいという課題を抱えがちです。kintoneで拠点共通のアプリを設計し、権限設定や稼働データの集約を組み合わせれば、こうした課題を解消しやすくなります。二重入力や報告の手間を減らしながら、拠点間の情報を一元管理できる点も大きなメリットです。
新明和ソフトテクノロジは、製造現場向けkintone伴走支援サービスを通じて、業務調査からアプリ作成、運用サポートまでを段階的に支援しています。拠点ごとの状況に合わせた設計や、設備とのIoT連携にも対応しており、自社に合った進め方をご相談いただけます。複数拠点のkintone活用を検討している方は、詳細資料をご確認ください。
【Q&A】kintoneによる製造現場の一元管理に関する解説
Q1.複数拠点の管理では、どのような課題が起きやすいですか?
A.拠点ごとの情報管理方法のばらつきや、設備の稼働状況を把握しにくい点、拠点間の報告に時間がかかる点が代表的な課題です。
Q2.kintoneで複数拠点を一元管理するには、どうすればよいですか?
A.拠点共通のアプリで情報を統一し、権限設定でアクセス範囲を管理しながら、設備の稼働データをリアルタイムに集約する方法が有効です。
Q3.kintoneで一元管理すると、どのような効果が得られますか?
A.稼働状況の可視化や二重入力の削減に加え、経営層が拠点をまたいで状況を把握しやすくなる効果が見込まれます。


